お囃子のきこえるU・Iターン相談会に行ってきました!

東北に帰りたい人、住んでみたい人に東北暮らしの魅力や仕事について知ってもらおうと昨年から始まった「東北U・Iターン大相談会 東北で暮らす!!」に7月15日行ってきました!

最高気温35度の猛暑日、しかも3連休の中日だったにもかかわらず、会場(東京交通会館)には、たくさんの方が来場されていました。お囃子が聞こえる中、比較的ラフな格好の方々が楽しそうにお話をされていて、なんだかお祭りに来たような感じ。お子さん連れの方も多かったです。

東北6県の相談会とのことだったので、秋田県の部屋に人が来ているかどうか少し心配だったのですが、意外なことに(sorry!)、活気にあふれていました。むしろ、一番来場者が多いと感じたくらいです。秋田県移住定住促進課の高橋祥子さんによると、「午前中の出足は良く、昨年と同じくらい(100人強)の来場は見込めるのではないか」とのことでした。

都会にあこがれ、出てきてはみたものの秋田も悪くなかったなと感じている人たちに安心して戻って来てもらいたいという思いが会場にあふれていました

U・Iターン相談会と聞くと、就職相談がメインのような気がしていたのですが、お仕事情報はもちろんのこと、引っ越し、子育て情報など、移住・定住などに関する情報を掲載したパンフレットがところ狭しと並んでいました。お仕事情報も、幅広い!企業の求人情報、農業、林業、漁業、さらには起業希望者向けの情報もありました。

秋田に住んでみたいなと漠然と考えているけど、どんな仕事をしたらいいかわからない・・・という人でも気軽に相談できる、良く言えばアットホーム、率直に言えばゆる~い感じがこの相談会の魅力になっていたように思えます。

特に興味深く感じたブースは、先輩移住者の体験談を直接本人から聞けるコーナーでした。鹿角市、五城目町、湯沢市に実際に移住している方が会場にいらしていて、ふらふら~と歩いている人に気軽に話しかけている雰囲気が良かったです!

来場者の一人(秋田市出身の36歳女性)は、来月秋田に帰ることが決まっているけれど、帰ってからのイメージをつかむために来場されたそう。例えば、「五城目町では朝市をやっていたり、古民家があったりと、町おこしの面白さを知ることができ、秋田に帰ってからも意外と楽しめるかなと思っている」と話しておられました。

農業公社の担当者、菊池さんにもお話を伺いました。この日、菊池さんの話を聞きに来た人の中には、香港の学生さん(!)もいらしたとのことでした。農業研修で技術を覚えてから、自分で生産して、加工販売したい、という意欲をお持ちの方だったそうです。秋田で技術研修を受けられる場所は、県の農業試験場、農業法人などいろいろあるそうです。しかも研修は、最初は2泊3日でやってみて、興味がわいたら3カ月、もっとやってみたかったら1年又は2年の研修を受けるという形になっているそうです。これなら、挫折せずに農業を体験できそうです。

就農は資金面でもハードルが高いように思われるのですが、無償で農業機械を貸与する制度や、2分の1補助事業制度もあり、元手がない人でもチャレンジできそうな仕組みになっています。秋田で就農というと米作りという印象を持っていたのですが、お米は大きな面積が必要になるので、野菜、花、果物づくりが多いとのことでした。

会場では、東北暮らしの魅力について語り合うトークセッションもいくつか行われていました。午後1時からは、秋田県、宮城県、福島県の在住者3人とふるさと回帰支援センター副事務局長とのセッションが開かれていました。秋田県湯沢市に在住の増永洋子さん(現在は移住コーディネータ―として活動中)は、秋田暮らしのメリットとして、豊かな食文化を挙げ、たくさんのおにぎり(しょっぺえぼたっこ入り)、シソ巻(シソの中に味噌が入ったもの)、サラダ寒天(秋田の人は寒天好きですよね!)、ニンジンの炒め物、キュウリの辛子漬が並んだテーブルの写真を紹介していました。秋田の飲みにケーションの良さを強調され、「会議を開いたら、その後みんなと居酒屋でお酒を飲む。話しているうちに、良いアイディアが浮かぶこともあるんですよ」と話しておられました。

今後は、7月29日に浅草橋、8月12日に秋田市、9月16日に仙台市でAターンフェアを開催されるそうです。学生さんも大歓迎だそうです。担当者には、若い方もいらっしゃれば、ちょっと大人な方もおられますので、興味のある方はぜひご参加ください!

また東京には秋田県や県内の市町村の移住担当者が常駐しています。こちらのサイトにさまざまな情報が載っています。

”秋田暮らし” はじめの一歩

文・写真:長谷川綾子