柔軟な発想で100年続け! 株式会社フィデア情報総研

 

秋田県で情報システムの企画、提案やシステムの運用、アプリケーション開発とともに経済や産業に関する調査やコンサルティングを展開する株式会社フィデア情報総研。この会社ではどのような人材が活躍し、将来のビジョンを抱いているのでしょうか。

今回はフィデア情報総研の理事 近藤定義さんと、システム開発部の若手社員 佐藤友亮さんにお話を伺ってきました!

170名以上が在籍する秋田の情報システムとコンサルティングの会社

今から45年前、羽後銀行と富士通から共同出資を受け、銀行システムの開発・運用会社「羽後電子計算センター」が誕生しました。その後、羽後銀行は北都銀行となり、2009年に山形県の荘内銀行とともにフィデアホールディングスを設立、それを受けて両行傘下のコンピューターのシステム会社と産業や経済の調査を行う研究所とが段階的に統合されました。

そして、令和元年10月には、これまで以上にお客様のニーズや課題に応えるため、コンサルティング営業の強化筋肉質な経営体質を確立できるよう、「フィデア情報総研」として新たなスタートを切ったのです。

理事(総務担当) 近藤 定義さん

現在は、自治体や金融機関、企業向けに情報システムの企画や提案業務アプリケーションの設計や開発ネットワーク構築WEBサイトの構築アウトソーシングサービスといったシステム関係の事業と地方公共団体を中心とした調査・研究・提言、コンサルティングといった事業を秋田から展開しています。

調査研究やコンサルティングの部門は、システム部門とはまったく毛色が違い、例えば自治体のために地域再生プロジェクトを計画したり支援したり、企業の人材の育成や活用について計画を策定したり、企業的農業経営体の育成について検討したり、驚くほど多種多様な調査研究やプロジェクトの運営を行っています。

合併後の従業員数は174名(男性133名+女性41名)で、平均年齢は40歳程度。ベテラン層に厚みがあるのが特色で、SEが多く在籍しています。

県内唯一の「安全衛生優良企業」

フィデア情報総研は、労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善しているとして、厚生労働省から「安全衛生優良企業」という認定を受けています。秋田県では同社のみが認定されており、全国では31社しか認定を受けていません。

さらに同社は「ユースエール認定企業(厚生労働省)」健康経営優良法人2019(経済産業省)」「男女イキイキ職場推進協定企業(秋田県)」などといった認定も数多く受けています。

IT企業は従来からブラック企業と思われがちですが、当社は福利厚生や認定を通して、そのようなイメージを変えていきたい」と近藤さん。IT企業のイメージ改善を心掛け、風通しの良い職場環境を整えようという意気込みが感じられます。

IT業界で活躍する人材が豊富な点も同社の魅力のひとつ。経営に役立つIT活用に向け、経営者の立場に立った助言・支援を行い、IT経営を実現する「ITコーディネータ」の資格保有者が10名います。この規模は秋田最大で、東北でも有数です。

毎年春に入社する新入社員には情報産業協会研修や2ヶ月間に及ぶ外部研修などのプログラムが用意されており、若手の人材育成に力をいれている様子がうかがえます。

ライフスタイルに応じた休暇制度もあります!

フィデア情報総研の勤務体制や休暇制度に注目してみましょう。

同社の就業時間は8時45分~17時が基本で、完全週休二日制。毎月最後の金曜日は、早く帰って消費を盛り上げようと2017年から始まった「プレミアムフライデー」も、月末週に限らず実施されており、月平均50名程度が取得しています。

また、毎週水曜日は定時退社日となっており、全社員17時退社が義務付けられています。その他、短期休暇制度連続休暇制度など、自分のライフスタイルに応じた休暇制度が用意されているのが特徴的でした。

休憩室には仮眠用ベッドとマッサージチェア、食堂には常に体調管理ができるよう、体脂肪計と血圧計が設置されていました!

若手のSE・佐藤さんへインタビュー

システム開発部 佐藤 友亮さん(能代市出身)

システム開発部に所属する佐藤さんに、システムエンジニアとしてのやりがいなどを伺いました。

高校の授業で出会ったプログラミング。自分の書いたプログラムが動くというワクワク感がきっかけになり、PCを駆使して多くの人に役立つサービスを提供するSEのかっこよさに憧れ、SEを目指すようになったそうです。

SEといえば全国各地で需要がある職種。なぜ「秋田のSE」を選んだのかを伺ったところ「お世話になった家族や友達の近くにいたかった」と佐藤さん

現在はお客様のサーバールームにお邪魔してプログラムを導入するなど、コンピュータシステムやネットワークシステムの正常な稼働を維持するために行われる諸種の管理作業(システム保守)を担当しています。

SEはデスク作業が多そうなイメージですが、お客様の元へ足を運び、プログラムの導入・修正・復旧などの作業をすることも多いそうです。企業によってニーズも違うため、それに応じた知識も必要となってきます。

プレッシャーがかかる場面もありますが、責任感を持って取り組んでいます」と佐藤さん。若手にも、十分やりがいのある仕事が与えられているようでした。

「保守作業でお客様と対面する場面もあるのでコミュニケーション力は必要不可欠です!」と佐藤さん

和やかな雰囲気が会社のお気に入りのポイントのようです。入社前は社内でコミュニケーションをうまくとれるか不安でしたが、いざ入社してみると仕事の報告や相談がしやすい先輩たちばかりで安心したとのこと。しかし、他の社員の方とのやり取りを聞いていて、佐藤さんが今ではもう後輩から頼られる先輩として自信を持って働いているのを感じました。

インタビューの最後には「将来はプロジェクトの主担当を目指し、お客様に信頼されるような存在になりたい」と力強い回答をいただきました。今後はAI(人工知能)の勉強にも取り組み、社会の役に立つシステム開発に携わりたいと意気込みを語られました。

「100年続く会社」には柔軟な発想ができる人材が必要

フィデア情報総研は現在、「システムエンジニア(SE)」「営業職」「事務職」を募集しています。即戦力で働けるSEを募集する企業は多く見られますが、同社はなんと学歴は問わず募集しています。明るく真面目でコミュニケーション力があれば、未経験でも受け入れる体制が整っています。

社会経験が少ない高卒者でも、社会人としての基本を研修などを通して身に付け、あらゆる部署で経験を積ませてから適性を判断していくプログラムを用意しているとのことでした。

これまでは専門知識を身につけた人材を優先的に採用していた同社ですが、2018年度には心理学、経営工学、数学、化学、社会学を学んできた学生も採用しています。

「数年後には柔軟な考え方を持った人材がそれぞれ個性を発揮し、会社に推進力を与えてくれる起爆剤になって欲しい」と近藤さん。採用の窓口を広げ、社員同士が刺激しあえる環境を整えることで、100年続く会社を目指します。

取材を終えて:

令和元年、合併により新たなスタートを切ったフィデア情報総研。秋田の地でどのような成長を遂げていくのか、楽しみです!

◆フィデア情報総研の公式ホームページ

◆ 秋田県就活情報サイト KocchAke!

Kocchakeは、秋田県内企業の就活情報が満載のサイトです。

取材・文:じゃんご https://dochaku.com/