秋田県各地に残る歴史と文化を感じさせる美しい建物の保存のために設立された「登録文化財所有者の会」。WE LOVE AKITA Magazineは、この会の会員が所有する建物を折に触れてご紹介していこうと思います。第1回は、創業安政2年(1855年)、湯沢市の味噌醤油醸造元の石孫本店です。
石孫本店は、麦炒り機と米や大豆を蒸し煮する釜以外は、今でもすべて手作業だそうです。 材料は湯沢産大豆、秋田県産小麦、粗挽きの天日塩のみ。 石室の中で炭を埋火(うずみび)にしてはぐくんだ「蔵付き酵母」で熟成させます。
初代石川孫左エ門は安政2年(1855年)にもともと酒どころだった岩崎が
醤油醸造にも適すると考え、杜氏南部三郎を招いて研究を重ねました。
その後、当時の岩崎藩藩主・佐竹公へ醤油を献上て評価され、評判が広がりました。
大正初期には、まだ醤油はほとんど使われておらず、「たまり」が主流だったそうです。しかし、幕末・明治と時代が移り、他県からの人や文化が入るにつれて、醤油を使う習慣が定着しました。
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秋田に暮らす人々から学び、未来にシェアするウェブマガジン「なんも大学」でも2月に石孫本店が紹介されました。
■ 石孫本店のウェブサイト:http://ishimago.main.jp/
(2018年4月4日)