プロフェッショナルな人材を地域でも タカハシ

 

女性(ひと)が輝く」を会社理念としているタカハシは、1924年(大正13年)創業のセレクトショップ。95周年を迎えたこの会社では現在、リアル店舗6店ウェブショップ2店を展開しています。社員は全体で35名。女性25名、男性10名で、東京岩手にもショップを構えています。

代表の高橋さんは東日本大震災後、思うところあり 全国のお寺まわりを始め、様々な宗派のお坊さんの法話を聞いているうちに、人間は「それぞれの個性を発揮しながら、自在へ至るために生きているのだ」と思うようになったそうです。

スタッフが、前提や制限を外して行動できるよう、ファシリテイトしている感じ(代表 高橋文柄さん)

今回はタカハシの魅力と、どんな人材を必要としているかについてインタビューしてきました。

誰でも挑戦しやすい職場

(右から) 代表:高橋文柄さん、 マネジャー:武田健一さん、 MIXXフロアディレクター:住谷真二さん

秋田県湯沢市にあるタカハシは「服が好き」「ファッションが好き」という人たちが多く働いています。

この会社は、社員が自発的に行動できる職場づくり推進をしています(マネジャー武田健一さん)

タカハシには「女性(ひと)が輝く」という会社理念があります。お客様のみならず、働き手も輝ける場所にしたいという思いがよくわかる言葉です。

自発的な行動力を尊重する

職場のデスクの雰囲気は明るい

また、「自分で考えて行動する」ということを、震災後から会社全体が意識しているそうです。

会社がどこを目指すかは社員が皆同じ認識でなければなりません。しかしアクションの部分に関しては、社員自ら考えて行動させるようにしているようです。

実際に職場で働いている方たちは、非常に生き生きとした表情で業務にとりくんでいます。自発的な行動力が持つエネルギーを重視し、社員のパフォーマンスレベルを最大限にしたいという会社の体質が魅力的です。

プロのスタイリスト育成について

秋田県由利本荘市のショップ「アザレア CLASSY(クラッシー)」内観

タカハシでは、プロのスタイリストを育成しています。

新入社員には教育プログラム(販売教育なども含む)を受講してもらうと共に、社内インストラクターや長年プロのスタイリストとして活動している方の指導によって販売のプロの人材を育てています。

また、首都圏で活躍するスタイリストの意識や技術を地方でも学べるように取り組んでいます。現在、日本最大手のA2スタイリストスクール国内トップクラスの販売教育インストラクターと連携を図り、通信で技術を養える仕組みづくりをしている最中だそう。

お客様によりよいコーディネートをしたいという思いが強く、「プロフェッショナルの技術」を強く意識していました。

お客様一人ひとりのパーソナルスタイリストとして、より大きな価値を提供できる人財を育成しています(マネージャー 武田健一さん)

Aターン人材が即戦力に

タカハシは、社員のほとんどが秋田県出身者です。県外にあるショップなどでは、そのエリア出身者が担当しています。

同社は7年前から地元高卒者の募集をスタートさせました。地元から若い人材が入社している実績もあり、丁寧な若手人材育成を心がけています。それまでは、Aターンで就職する方がほとんどでした。

熱意と情熱を持ち続け長年働いてくれる人財が多く、この会社はヒトに支えられている(マネージャー 武田健一さん)

スタッフが長くいるショップは、顧客の獲得につながりやすいそうです。そのため、長年勤務できるような体制管理は欠かせません。長期雇用・プロフェッショナル人材育成を実現している同社は、ファッション業界を目指す方にとって魅力的な会社ではないでしょうか。

自分の可能性を広げ楽しくチャレンジできる土壌があるからこそAターン人財の定着率も高く、皆がキャリアアップできている(マネージャー 武田健一さん)

若い人材が地域貢献

2018年に入社したMIXXフロアディレクター 住谷信二さん

2018年に立ち上げたカルチャー事業(映画・音楽・教室)は、新しい社員が手掛けています。

住谷真二さんは、同社で経営する横手市のセレクトショップ「WANTS AND FREE」の2階で、映画・音楽・教室などのカルチャー事業を進めています。カルチャー事業は、地域に根付いたサービスや場所を提供することを目的としており、住谷さんは「どんどん挑戦していきたい」と意欲にあふれています。

0から1にする作業にやりがいを感じます!(カルチャ-事業部デイレクタ-住谷真二さん)

将来を見据える事業展開

秋田県由利本荘市のショップ「アザレア CLASSY(クラッシー)」内観

2018年からは、食品事業へも参入しています。

特に代表(高橋文柄さん)のお話の中で魅力的だったのが、「慶熟浄穣」でした。

慶熟浄穣」とは、自然界の複数の刺激を提供することで素材の休眠遺伝子を活性化させ細胞を再生させる新製法です。それにより従来と比べ栄養価を損なわない食品の加工技術の研究を進めていました

玄米・鶏肉・あんこ・コーヒー・野菜・果物等の商品化が進んでいるそうです。医食同源・衣食同源をテーマとする新規事業も準備中であるため、タカハシは新たな人材を求めています。特に研究熱心な人は大歓迎だそうです。 

取材を終えて:

秋田や世界の将来を見据えるタカハシに、たくさんの可能性を感じました。

地元出身者の社員が多い一方、Aターンも受け入れているとのことでしたので、ファッションのみならず、カルチャーや食品に興味のある方にも必見の企業です!

◆秋田県湯沢市 タカハシのホームページはこちらをクリック

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取材・文・写真:じゃんご https://dochaku.com/