「ここは夢が叶う場所」株式会社ドリームリンク(Café赤居文庫)

 

ノスタルジックな空間で手淹れのコーヒーを味わいながら読書をしたい……そんな理想を叶えてくれるのが「Café 赤居文庫」です。

<本と珈琲とインクの匂い>というキャッチコピーを掲げるこのカフェは、2019年9月、秋田駅前にオープンしました。以来、駅を利用する学生や会社帰りのOL・サラリーマンなどの❝憩いの場❞として人気がでているようです。

今回はそんな気になるカフェを運営する株式会社ドリームリンク人事総務部主任 中田智子さんと、「Café 赤居文庫」店長を務める相馬万穂さんにお話を伺ってきました。

レトロな雰囲気が味わえる「Café赤居文庫」

金物屋の店舗をリノベした赤居文庫。外には元のお店の名前を書いたひさしがそのままになっていて「え?ここ?」と思ってしまいます

秋田駅の近くにある「Café 赤居文庫」は、もともと金物屋さんだった場所をリノベーションしています。以前から存在していた庇(ひさし)など、レトロな部分は残しつつリノベしたため、どこか昔懐かしい雰囲気が漂っています。

店内には文学全集や哲学書といった書籍がズラリ。また、壁にはアンティークグッズなどが飾られています。思わず「素敵!」と口にしてしまいそうになる空間が印象的でした。ここではケーキやガレット、オーブン料理といったメニューのほか、アルコール類も堪能することができます。

カフェは夜の12時まで営業しており、行き場を失った深夜のカフェ難民にとってもありがたい存在となっているようです(秋田駅前は深夜営業のカフェが少ない)。

人事総務部主任 中田智子さん

カフェ内にある本は自由に読むことができ、図書館のように貸し出しも行います。また、気に入った本があればその場で購入も可能。各テーブルには電源コンセントが設けられ、PCやスマホを充電することができ、Wi-Fiも完備されています。「秋田駅前でゆったり過ごせる空間を提供したい」そんな想いから、このカフェが誕生したようです。

ちなみに、宮城県仙台市には赤居文庫の姉妹店「青山文庫」も展開しています。

2階には家具店「M’s APARTMENT」

「Café 赤居文庫」の2階には、愛知県の木製家具メーカー・カリモク家具の商品を取り扱う「M’s APARTMENT」がありました。こちらの家具店も、ドリームリンクの店舗です。

従来から同社の別店舗でカリモク家具を利用していたというご縁もあり、今回代理店契約を結び、カフェと同時にこの家具店をオープンさせました。店内にはおしゃれなイス、テーブル、ソファといった「カリモク60」の家具やアンティーク雑貨類がズラリと並びます。1階はカフェ、2階は家具店。今まで秋田県には見られなかった、新しい形の飲食店として話題を呼んでいます。

「M’s APARTMENT」の店長 太田ももこさん

家具・雑貨屋を併設させた「Café 赤居文庫」は全くの新業態。これからも同社のワクワクするような事業展開から目が離せません。

あらゆる事業を展開するドリームリンク

Café赤居文庫を手掛けるドリームリンクの事業は「郷土料理」、「居酒屋」、「イタリアン」など多岐にわたり、その数なんと県内外に90店舗(施設)。社員の数は約230名で、パート・アルバイトは約1,100名。あらゆるジャンルの飲食店などを展開しているため、やはりこれだけの人材が必要となります。

キャリタス就活【東北】U・Iターン&地元情報発信局が発表した「就職希望企業ランキング」では、同社が県内企業第5位に選ばれています。その理由を中田さんに伺ったところ、「秋田を元気にしたり、地方再生につながる事業を展開しているドリームリンクの取り組みが評価された結果だと思います」とのお話がありました。

中田さんもAターンで同社へ入社。「この会社で働けば秋田を元気にできる」と思ったのがきっかけなんだとか

仙台や東京に出て、一度❝都会❞を体感した秋田県出身の若者たちも、「世界中を幸せにする」という同社の経営理念やその取り組みに共感し、ドリームリンクへ就職を希望するようです。

ここは夢が叶う場所

「Café 赤居文庫」店長の相馬万穂さん(秋田市出身)

Café赤居文庫の店長を務める相馬さんは、ケーキ作りが好きでした。

家族や友人が自分がつくったケーキを「おいしい」と喜んで食べてくれたことがきっかけとなり、ケーキ作りが仕事になればと埼玉の製菓専門学校へ進み、卒業後は東京のケーキ屋さんに就職しました。

東京は行きたい場所へ電車などですぐ行けて便利な場所でしたが、やはり秋田の居心地のよさや人のあたたかさが恋しくなり、5年前にAターンし、ドリームリンクへ。

「今はオープンしたばかりで忙しいですが、好きなことを仕事にできているので楽しい」と相馬さん

今ではCafé赤居文庫の店長を任されるほどに成長した相馬さん。店では自身がケーキの仕込みをすることもあるようで、夢だったケーキ作りが今、この場所で実現できていることが嬉しくて、忙しいことも苦にならないようでした。

同社の誇れるところは、チームワークの良さだと相馬さんは語ります。どんなに忙しくても、気心知れた仲間と協力しあえる環境が出来上がっていると自信を持って話されました。秋田には同社が運営する店舗が20店ほどあり、繁忙期には他店舗のスタッフも協力してお店を運営するため、業態に関わらず、横のつながりが生まれる環境があると言います。

相馬さんも、郷土料理新店オープンの際は約1年にわたり、店舗のホールスタッフとして活躍されたそうです。

カフェと郷土料理では、オペレーションやお客様の層も違い、最初は戸惑ったようです。秋田の歴史や文化、料理や地酒について1から覚えることがたくさんあり、必死に勉強したとのことでした。しかし、そのような機会に新しい仕事仲間と経験を積むことで、お互いを慮ることができるチームワークが育まれるのだと言います。

Café赤居文庫のスタッフは皆さん若い方ばかりで、楽しそうに仕事をされているのが印象的でした!

ドリームリンクは社員の独立にも前向きで、既存店舗を「自分の店」にできる独立支援制度が用意されています。店舗は独立する社員に売却してフランチャイズチェーン店として運営を委ねる仕組みで、独立後必要となるスキルを同社にいながら身につけることができます(店長経験など)。

Café赤居文庫店長の相馬さんも「いずれは『自分のカフェ』を調理が得意な母とオープンさせたい」という夢を抱いています。

募集している人材は?

現在同社は「店舗運営スタッフ」と「本社人員」を広く募集しています。

店舗運営スタッフは秋田をはじめとする全国店舗での調理・ホールスタッフなどがメインで、「お客様を幸せにしたい」という思いがある方を優先的に採用したいとのことでした。経験の有無は問わないそうです。本社人員は、デザイン部、人事部、総務部、財務部、卸売事業部などに細分化されており、やはりこちらは経験者が欲しいとのこと。

同社は県が主催するAターンフェア(企業説明会)などにも参加して積極的に求人活動を行っています。ドリームリンクについてもっと知りたい!秋田を幸せにできる会社を探している!と考えている方は、ぜひ一度、Aターンフェアに参加してみてはいかがでしょうか。

◆株式会社ドリームリンクの公式HPはこちら

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取材・文:じゃんご https://dochaku.com/