地域社会に貢献する総合物流サービス業のヨコウン株式会社

 

秋田県横手市に本社を置くヨコウンは、輸送・保管・荷役・梱包・流通加工といった物流サービスのほか、食品や発泡スチロールのリサイクルなど環境事業、輸出入申告などの通関業、倉庫の屋根を利用したソーラー発電事業など、多様な事業を展開する会社です。

今回はそんな「物流を基盤とする総合サービス業」を展開するヨコウンへ取材をしてきました!

明治14年創業の老舗・ヨコウンの事業内容

同社は明治14年に塩田陸運送として創業し、昭和26年2月に横手運送株式会社として設立されました。当時は国鉄の貨物を代行運送する業務を主としていましたが、その後、お米などの第1次産品の輸送、自動車部品などの第2次産業に関わる部品・製品の輸送を主体としてきました。

平成24年には、業務が運送という言葉では表しきれないほど多様化してきたことを反映し、「ヨコウン株式会社」と社名を変更し、食品を代表とする温度管理が必要な輸送や、環境と物流をからめたリサイクル事業などの分野にも進出してきました。現在ではグループ全体の社員数が400名を超え、地域社会に貢献する総合物流サービス企業に成長しました。

「”物を運ぶだけ”とイメージされがちですが、通関業をはじめ流通加工やリサイクル事業なども展開している会社なんです」管理部次長 佐藤誠さん

食品と工業製品の輸送や物流付帯業務で売上の約80%を占めていますが、近年では環境事業(リサイクルやソーラー事業など)が順調に推移しており、その比率は年々増加傾向にあります。

ヨコウンは成長志向の会社で、売上高は拡大基調にあり、2013年度には41億円を超えました。

現在、秋田県内には9つの物流拠点があり、岩手県にもグループ会社(岩手ヨコウン株式会社)や営業所を展開しています。

食品の物流拠点として

ヨコウンはコンビニやスーパー、レストランなどへ食品を配送する「食品物流拠点」としても活躍しています。

平成29年3月に需要が高まる食品物流の新拠点として、秋田市御所野に冷凍冷蔵倉庫を備えた保管機能物流センター機能をもつ「秋田営業所」を開設しました。また、令和元年7月には同等の機能をもつ冷凍冷蔵倉庫を「横手営業所」の敷地内に設置し、稼働しています。

近年は食品配送のニーズが高まっており、同社は集荷から入庫、ピッキング、在庫管理、出庫、配送までを情報システムで管理し、秋田県内のみならず全国へ向けて食品配送をしています。

オフィスペーパー・発泡スチロール・梱包資材のリサイクルといった、リサイクル物流を軸とした環境事業も展開しています。最近では同社リサイクル施設で肥料をつくり、近隣の農家へ提供し、育った作物をエコフードとして地元スーパーで販売する「フードリサイクル事業」にも力を入れているとのこと。

社員の教育に力を注ぐ

社員個人と組織の能力向上のために「YOKOUNアカデミー」と「YOKOUN塾」を社内で開講しています。

「YOKOUNアカデミー」では、企業経営を担うトップマネジメント層に求められるスキルを学ぶ幹部社員研修や、将来的にリーダーとして活躍できるように、コミュニケーションスキルやマネージメントスキルを習得できる次世代リーダー育成研修が行われています。

「YOKOUN塾」では、ビジネスマナーや一般常識などを学ぶ新人社員教育や、それぞれの役職に求められる責任や役割を再認識する機会となる階層別の研修などが行われています。

その他にも運行管理者向け研修、社内情報セミナー、eラーニングなど、個人の能力向上を目指した研修制度が用意されており、社員一人ひとりに対し手厚いサポート体制が敷かれています。

若手社員の紹介

エアピストル競技 秋田県強化指定選手としても活躍する業務推進部の髙橋駿平さん(秋田市出身)

2019年春に入社した髙橋駿平さんは、同社で事務作業をこなす傍ら、ヨコウンのアスリート(エアピストル競技 秋田県強化指定選手)としても活躍しています。

髙橋さんは秋田にエアピストルを教えてくれた恩師がいたことや、地元を元気にしたいという思いから、秋田県で就職したいと考えるようになりました。学生の頃に足を運んだAターンフェア(企業説明会)で同社を知り、「ヨコウンの総合物流サービスは地域に根付いた仕事ができ、秋田に貢献できる」と確信したと言います。

アスリートといえども平日は会社に出勤しています。本格的な練習は土日に限定されているとのことでしたが、2019年に開催された「令和元年度東日本夏季AP・FP・HR射撃競技大会」では見事優勝を飾っています。

「業界の用語や関連会社などを覚えるのは大変ですが、誰でも経験することなので頑張ります!」と髙橋さん。会社では会議の日程調整・議事録の作成といった事務作業を主に担当する

ヨコウンは様々な事業展開をしているので知識を深められ、たくさんの経験ができる」と髙橋さん。また、若手でも気兼ねなく発言できる職場の雰囲気が気に入っているとのこと。まずは運行管理者の資格を取得し、その後も部署によって必要な資格を取っていきたいと話されました。

募集する人材

「この業界はコミュニケーションをとれる人は愛され、重宝されます」代表取締役社長 塩田充弘 氏

現在同社が募集しているのは将来、幹部として活躍を期待された「総合職」と「ドライバースタッフ」です。総合職は物流の基本である「運行管理」や「物流現場作業」に携わり、様々な仕事を経験してもらい、事業全体の動きが分かる人材として育てていく方針です。

物流はお客様のニーズに応えてこそ成立します。そのため、責任感があり、会社への帰属意識を持った人材が求められます。

女性も事務職だけでなく、運転職・作業職など様々な職種で活躍しており、2018年には初の女性管理職が誕生しています。現在、女性ドライバーは8名。荷物の積み降ろしはフォークリフトで行うため、男女間のハンディキャップなく仕事ができるとのことでした。

取材の最後にWE LOVEポーズ!

ヨコウンの詳しい情報は、以下のリンクから確認することができます。

◆ヨコウンの公式ホームページ

◆秋田県就活情報サイト KocchAke!

取材・文:じゃんご https://dochaku.com/